胃腸肛門ランド

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痔になりやすい人はどんな人?

こんにちは、胃腸肛門ランドです。
皆さんは誰かとの会話で「痔になっちゃうよ!」なーんて冗談を言うことはありませんか?
「痔」とは、いぼ痔(痔核)、切れ痔(裂肛)、あな痔(痔ろう)の3種類を言い、肛門病の9割以上を占めています。

実際にどんな人が痔になりやすいか・・・なんて考えたことはあるでしょうか?
痔の根治手術しても10年で再発する人もいれば、全く痔にならない人もいます。

痔になりやすい人、なりにくい人の違いは、一言で言えば「体質」ですが、実は生活習慣による部分が大きいとも言われています。
ではどんな人が痔になりやすいのでしょうか?

■痔になりやすい人の共通点

痔になりやすい人にはいくつかの共通点があると言われています。

・長時間座って仕事
・立ち仕事
・妊娠・出産後の人
・体を冷やしすぎ
・病気で長期に寝ている
・便秘(便秘気味)する
・絶えず下痢をする
・冷え性(腰や手足)
・排便時に強くいきむ(便意時に排便しない)
・刺激物の食事を好み、アルコールの摂り過ぎ
・不規則な生活をしている
・抵抗力・免疫力が低下(睡眠不足、風邪や体調を崩している。)

などなど、これらに該当する人は痔になりやすい…と言われています。
なぜなのでしょうか?もっと詳しく話してみましょう。

■痔になりやすい人の特徴は?

1.同じ体制を長時間取っている人

同じ体制を長く続けていると、肛門周辺が圧迫され血流が悪くなってしまいます。 このような、血流が悪くなることは痔核(いぼ痔)が出来る原因になります。
また、血流が悪くなると腸のぜん動運動が弱まってしまい便秘を引き起こす原因にもつながります。
このように、立ちっぱなしよりもどちらかというと長時間同じ体制で座っている方が痔になる確率は高く、長距離の車を運転する仕事は痔になりやすい職業として有名です。

2.身体が冷えやすい人

身体が冷える職業も血流が悪くなってしまい、痔になりやすいと言われています。
身体が冷えてしまう職業でなくも、冷房が効き過ぎる環境で体が冷え、肛門周辺がうっ血してしまうことも…。
身体が冷えてしまうことは、便秘にもつながってしまいます。 便秘になると、硬い便を押し出そうといきんだ時に肛門が切れて出血してしまう切れ痔、排便の際のいきみによりできるいぼ痔などの原因になります。

3.頻繁に重い物を持ったり、持ち上げたりする人

重たい物を持ち上げると過度な腹圧がかかり、中に隠れていた痔が外に出てきてしまい、いぼ痔になってしまう可能性が高くなります。また、腹圧がかかることにより肛門腺へ便が侵入し発症する痔瘻の原因にもつながってしまうため、大工やスポーツ選手などの腹圧がかかる職業の方は痔になりやすいと言われています。

どうでしたか?
仕事などで座りっぱなしが多い…などの理由があるとなかなか改善はできないかもしれませんが、これらを改善するだけで痔の予防につながります。
いつも長くデスクワークを続けている人なども時折席を立ってみたり、なるべく手足や腰が冷えないように工夫をするなど、改善できるところは改善できるように努めましょう。

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