胃腸肛門ランド

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見張りイボは痔核の仲間?

こんにちは。胃腸肛門ランドです。
寒い日が多くなってきましたね、体調崩していませんか?
なるべく暖かくして風邪を引かないように体調管理には気を付けて下さいね。

さて、皆さんは「見張りイボ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
イボといっても厳密には痔核(いぼ痔)とは違います。・・・これだけ聞くとわけが分からないですよね(笑)
どう違うのか、なぜ見張りイボはできてしまうのかを解説していきます。

見張りイボとはどんなもの?

見張りイボというくらいだからいぼ痔の一種かな?と思うかもしれませんが、これ…実はいぼ痔ではありません。
見張りイボは裂肛(切れ痔)を慢性的に繰り返すことでできる皮膚のふくらみです。
赤ちゃんに多く、そのほとんどが女の子です。女の子の方が便秘になりがちで便が硬いからかもしれません。
裂肛の原因は、大人と一緒ですね。

どうしてできるの?

先ほどもお話しした通り、見張りイボの原因は裂肛です。
裂肛は肛門に傷ができる状態のことをいいますが、この傷が慢性化すると何度も同じところが切れ、治り、また切れてを繰り返していくうちに傷がどんどん深くなっていき、炎症も強くなります。
大人もですが、赤ちゃんも肛門が切れていたいのを嫌がり排便を我慢してしまうことで便が溜まりやすくなり、便秘→裂肛を繰り返してしまう…というのが慢性化のメカニズム…悪循環ですね。
こうして裂肛が慢性化することでどんどん皮膚がイボのように厚くなり隆起することで見張りイボはできていきます。

治療が必要?

上でも話したように隆起した皮膚ですからそれ自体に害はありません。ですが、どうしても気になる方やサイズ、症状によっては切除をすることもできるでしょう(ただし、術後の傷の盛り上がりの方が大きくなったりするケースもある為、取るか取らないかは医師の判断になると思います)。
また、見張りイボができるくらい裂肛が慢性化してくると、排便時以外でも痛みが続くことがあったり、ひどくなると肛門が狭くなり、便が出しづらくなってしまうことがあります。
ういった症状が酷くなると見張りイボ、というよりは裂肛に対しての手術が必要になってくることがあります。

まとめ

見張りイボそのものは体に害のある物ではないので放っておいても大丈夫ですが、排便後に綺麗に拭きにくくなってきたなど、だんだん症状が出てくるようであれば一度肛門科に相談をしてみましょう。
また、見張りイボは裂肛の慢性化のサインとも言えます。「なんだ~ただの切れ痔か~」と放っておいても、症状が強くなる、続くなど困ったことがあればまずは医師に相談をしてみることをお勧めします!

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