胃腸肛門ランド

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肛門に突然血豆ができる!~血栓性外痔核~

こんにちは、胃腸肛門ランドです!今回の話題は「血栓性外痔核」という病気です。

血栓性外痔核はメジャーな病気?

比較的若い方が「3日くらい前から肛門にできものができて痛い」と言う場合、大概はこの病気です。肛門科の先生に言わせれば「外来を一日中やっていると、大体3人はこの病気の方を見かけます。」というほど、肛門科ではメジャーな病気なんですよ。特に大変な検査はなく、お尻を広げただけで診断が可能です。

血栓性外痔核ってどんなもの?

便秘でいきんだ時や下痢や激しい運動の後に出来ることが多いのですが、よく見ると、「できもの」は青黒い色をしています。
これは、刺激によってできた痔核(静脈瘤)のところの血液が固まってしまって血管が膨れ上がってきたものです。

血栓性外痔核は痛みが強い「痔」の代表格

急激にズキズキとした鈍痛が生じて座る事も歩く事も出来ない場合もあるくらいです。
よく「痔は肛門の中に押し込まないと悪化する」と言われますが、この「血栓性外痔核」の場合は肛門の皮膚にできたものですから決して肛門内に戻りません。

血栓性外痔核の治療

治療としては、症状が軽い場合には軟膏を塗って様子をみることもできます。血栓のでき方や大きさ、痛みの程度によっては、局所麻酔を行ったうえで切開が必要です(ごく簡単な日帰り手術)。
あわせて坐薬と軟膏、消炎鎮痛薬や抗炎症薬等を内服すると、良好に治っていきます。

急激に肛門に何かできものが出来て痛みも伴う場合は血栓性外痔核かもしれません。速やかに肛門科を受診することをおすすめします。

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