胃腸肛門ランド

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毛巣洞は尾てい骨に出来る炎症です

こんにちは!胃腸肛門ランドです!
コツコツ皆さんの為になるような記事を増やしていきます!
さて、今回は肛門…よりちょっと上の部分に出来る病気についてお話します。

毛巣洞とは、尾底骨…つまり、お尻の割れ目の上側が圧迫されることによって、体毛が毛穴の中に入り込んでしまうことで、皮膚の内部で瘻孔(ろうこう:炎症などによって生じた管状の穴)を形成し、炎症を起こす感染症です

毛巣洞に感染が起こると、肛門の背中側の上方の皮膚の表面に嚢腫(袋状の腫瘍)があり、そこに痛みがあり、腫れたり膿が出てきたりします。
特におしりの毛深い若年男性に好発します。

別名、毛巣洞炎、毛巣嚢(もうそうのう)、毛巣嚢胞(もうそうのうほう)、毛巣瘻(もうそうろう)、毛巣病とも呼ばれています。
また、生まれた時から体毛の原基が皮膚に開かずに、もぐりこんでいる場合は、皮膚の表面から体の内側に向かって管が伸びており、先天性皮膚洞とも呼ばれています。

肛門科には尾底骨に膿が溜まり痛くなってから来院する方がほとんどで、中には何度も膿が出来てなくなって・・・を繰り返している人もいます

痔が出来るような位置からも離れていて怖い病気なのかと思うかもしれませんが、実際には、この病気は単純なものですからちゃんと治療を行うことで治すことができます。
治療としては、穴から伸びる管やその内部の毛などを全て、切り取る手術を行うことで完全に治すことができます。
手術といっても、単純な手術なので専門の医療機関を受診すれば安心して受けられる手術です。手術をした場合、1回でほとんどの方が治ります。

尾底骨に膿が溜まった…もしかして毛巣洞かも?と思ったらまずは肛門科を受診しましょうね!

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